
Web制作の学習が終わり次のステップが案件獲得のための営業です。クラウドワークスに挑戦してみたいけど
「応募者100人もいて選ばれる訳がない」
「実績ゼロから難しいのでは?」
と悩んでいませんか?
先日、クラウドワークスで募集をする機会がありました。その経験を基に発注者として感じたことやライバルはどのような提案をしているのか解説します。
- クラウドワークスで案件を獲得するのは難しいのか
- 提案文を読む前に発注者が応募者を「即・お見送り」にする理由
- 「応募者100人=ライバル100人」ではない
- 採用される提案文と見送られる提案文の具体的な違い
- 実績ゼロの初心者が今日から実践できる戦略
クラウドワークスでWeb制作の案件獲得は難しいのか
結論から言うと、正しい知識とポイントを押さえておけば難しくありません。
確かに人気案件には100人近い応募が集まることもあり、表面上は非常に競争率が高く見えます。しかし、発注者側から見ると、その応募者のほとんどが提案文を読む前の段階で「足切り」されています。
内容を見てもAIが作成したものや情報が偏っているものも多く見られました。
案件獲得においては、Web制作スキルそのものよりも、「発注者の視点に立って、選ばれるための必要な情報の作り込みと提案ができるか」にかかっていると言えます。
提案文を読む前に、応募者の「8割」は足切りされている
発注者が案件を募集すると、クラウドワークスの管理画面には応募者の一覧がこのように表示されます。

※アイコンと名前はモザイク処理をしています。
発注者は、ここで提案文を見る前にワーカーの「アイコン、名前、実績、提案の金額」が表示されます。金額をクリックするとそれぞれの提案が見れる仕様になっています。
1つの募集に50件以上の応募が集まることも珍しくありません。Web制作を発注する中には忙しい社長さんや担当者さんも多く、全員の提案に目を通す時間もありません。上記4つの要素で判断をして足切りをしたり、気になった人の提案から見ることを想像できます。
管理画面の一覧で「即・お見送り」になる4つの理由
「アイコン、名前、実績、提案の金額」の4つを確認することができます。これだけでも十分信頼性を測る判断材料となります。
アイコン
未設定、または不適切な画像(風景、ペット、アニメ等)等の方も多々います。真剣さが感じられない、ビジネスパートナーとして不安に感じます。お金をいただいて請け負う以上、プロフィール写真を用意しましょう。
本名
こちらもアイコン同様です。今回の募集でも訳のわからないアルファベットの羅列やニックネームなども目立ちました。信頼性に欠ける、トラブル時の連絡先や責任の所在が不明確です。アイコン同様に責任を持って本名で登録しましょう。
評価の有無
一覧画面で評価も見れる中、レビューがゼロなのも目立ちます。レビューがゼロの方は最後までやり遂げてくれるのかと感じます。修正案件などの小さな案件でも納品を行いレビューをもらいましょう。
見積もり金額
募集要項に予算を記載しています。一覧の中に予算内で対応している人がいればその人へ優先的に依頼を検討し、予算をオーバーした見積もりを提示している人の提案は読まれにくくなります。募集要項を確認し予算内でできることを提案しましょう。
私が募集した際はこれだけでも8割の人が足切りになりました。逆に言えばこの4つの要素を押さえれば簡単に上位2割まで残ることができます。
- アイコンはプロフィール写真を写真館などで撮影してもらう
- 修正案件などを格安で受注しレビューをつけてもらう
- 本名で登録する
- 希望の予算でできる範囲の内容で提案する
応募者100人でも、本当のライバルは20人にも満たない
上記のような足切り要因で、例え応募者100人いても、まともに提案文を読んでもらえるのは、20人程度です。
さらに、この後の「採用する提案文」の項目で説明するNG提案文の特徴に当てはまる応募者を排除していくと、実質的な最終選考に残るライバルは10人にも満たない、というのが発注を経験しての実感です。
つまり、基本のプロフィール設定と提案文を作り込むだけで、あなたは上位20%のポジションに立てるのです。
「採用する提案文」と「見送る提案文」の違い
足切りをクリアして、いよいよ発注者が提案文を読み始めたとき、「採用する提案文」と「見送る提案文」にいくつか共通点がありました。
NG提案文の5つの特徴
提案文からも「この人に依頼しても大丈夫か」と判断できる要素があります。実際に読んで「お願いしたくない」と感じた特徴を紹介します。
コピペ・定型文
募集内容に合わせた提案や変更が一切なく、まるでテンプレートをそのまま貼り付けただけで、「募集要項を読んでいない」と一瞬で判断しました。他に誠実に提案している方がいるのに選ぶ理由がありません。
自己PR・スキルセットの羅列
「私はこれができます」「あの言語も使えます」と、「私」が何ができるかの話ばかりで、「相手目線がない」と感じました。私が抱えている課題の解決にどう繋がるのかが不明確な情報は、単なる自己満足に見えます。
AIが作成した不自然な文章
流暢さを装ってはいるものの、使われている日本語が不自然で、明らかにAIツールで生成されたものだとすぐにわかりました。特に定型的な表現が多く、人間味や個性がまったく感じられません。
「初心者です」「勉強中です」という自己申告
スキルや実績に自信がないことを正直に表明しているのは分かりますが、依頼する側としては不安しかありません。
過度な低価格アピール
「破格の1万円で!」など、市場相場と乖離しすぎた価格提示は、私にとって「品質に不安」を感じさせる最大の要因でした。
最終選考まで残った「採用候補の提案文」4つの共通点
採用につながる提案文は、単なるスキル紹介ではありません。それは私のような発注者に対する「安心感」と「的確な解決策」の提示でした。最終選考に残した提案文には、必ず以下の4つの共通点がありました。
構成のバランスが良く、安心感がある
提案文の構造が非常に丁寧でした。まず冒頭で募集内容の理解を示す一文があり、応募文を見てくれていると安心しました。募集内容への具体的な解決策と関連実績、経歴の記載もありその人の誠実さが伝わってきました。
募集要項を読んだ上での「解決策」がある
ただ「作れます」と書くのではなく、「貴社の課題である集客について、○○という戦略でWebサイトを構築します」など、募集文の具体的なキーワードに言及し、その解決策を提案してくれているのが明確でした。
ポートフォリオが「見やすく」整理されている
ポートフォリオのURLを貼るだけでなく、「この案件に近い実績はこれです」「特にこだわった点はここです」と一言添えられていたのがその人の仕事の取り組み方が伝わってきました。URLを貼るだけの方も多い中、探す手間が省けその実績が今回の案件にどう活きるのかが明確になり、提案への説得力が一気に増しました。
「+α」の付加価値(修正・運用サポート等)がある
「納品後1ヶ月間は軽微な修正を無償で行います」「SEOの基礎設定もセットで行います」といった具体的な付加サービスが提案されていました。
実績ゼロの初心者でも今日からすぐにできる4つの戦略
「実績ゼロだから難しい」と諦める必要はありません。実績がなくても、人柄やスピード感といった「非スキル面」で勝負できます。
人柄・相性・共通点(過去の経歴)で勝負する
発注者は、スキルだけでなく、コミュニケーションの取りやすさや人柄、そして相性も重要な選定基準です。具体的な職種経験を提案文に盛り込むことで、事業への理解度をアピールする強力な戦略になります。
事業理解度をアピールする例
もし募集案件が訪問看護のホームページ制作であれば、「前職が訪問看護師でした」という経歴があれば。これだけで、事業への理解度が他の応募者より圧倒的に高いと判断され、スムーズにプロジェクトが進むという大きなメリットが発注者に伝わります。
人柄が伝わるエピソード・相性で信頼を得る
プロフィールや提案文で、あなたの仕事への姿勢や人柄が伝わる簡単なエピソードを盛り込みましょう(例:「お客様の要望を徹底的に掘り下げることが好きで、元住宅営業職なので、ヒアリングには特に自信があります」)。
募集されたらすぐに応募する
発注者は、応募者が増える前に、最初の数人で「この人にお願いしようかな」と決めてしまうことがよくあります。クラウドワークスの新着案件通知などを活用し、募集直後の5分以内に応募できるように待機しましょう。早い応募は「案件に対する熱意」としても評価されます。
「即レス」は誰にでもできる最強のスキル
これは、納品までの信頼性を測るための重要な指標です。
- 提案後の質問やメッセージには、可能な限り5分以内に返信する意識を持つ
- 即レスは「この人は仕事が早い」「責任感がある」という強力な信頼の証になり、実績がなくてもできることです。
低単価でも納品経験を積んでレビューをもらう
最初のうちは、スキルアップとレビューの獲得に特化し、価格競争の激しい高単価案件は避けるのも一つの戦略です。
まずは「タスク形式」や「単価の低いコーディング案件」など、確実に納品できる案件で経験を積みます。レビューはあなたの「信頼の貯金」です。これを数件積むことで、一気に足切りラインを突破できます。
クラウドワークスのWeb制作営業で成功するために
クラウドワークスでのWeb制作案件獲得は、才能やスキルだけでなく、「営業方法を知っているか」で決まります。
- 管理画面での足切りを避ける
- 提案文で「安心感」と「解決策」を提示する
- 実績ゼロでも「人柄」と「スピード」で勝負する
これらの戦略を実践することで、あなたは競争の激しいレッドオーシャンから抜け出し、発注者に選ばれる存在になれるでしょう。
ここでのノウハウはほんの一部です。Web制作スクールの「コードスルー」では作成した提案文の添削をはじめ、リアルタイムでのノウハウの共有や案件獲得・納品までのサポート、理想のライフスタイルまでのロードマップの作成と伴走を行なっています。
クラウドワークス営業を成功して独立したフリーランスを多数輩出しています。
目標や理想のライフスタイルをお伺いし、
あなた専用の営業戦略を作成します。





