
「Web制作の案件を受注したけど、スケジュールをどう組めばいいかわからない」
「クライアントに『いつまでにできる?』と聞かれて根拠をもって答えられない」
など、Web制作を始めたばかりの方にとって、スケジュール管理は最初にぶつかる壁の一つです。
結論から言えば、Web制作のスケジュールは「全体の流れを把握 → サイト規模ごとの期間目安を知る → 7ステップの手順で組む → 遅延防止のコツを仕込む」の4軸で考えれば、駆け出しのフリーランスでも実務で通用するレベルで工程表を引けます。
この記事では、Web制作スケジュールの全体像からサイト規模別の制作期間目安、スケジュールの具体的な立て方7ステップ、コピペで使えるテンプレート、おすすめの管理ツール、そして遅延を防ぐ7つのコツまでを解説します。
Web制作のスケジュールとは?押さえるべき全体像
まずはWeb制作スケジュールの基本的な考え方を整理します。
スケジュールを構成する要素と、なぜスケジュール管理が重要なのかを押さえておきましょう。
Web制作のスケジュールに含まれる3要素(工程・期間・タスク)
Web制作のスケジュールは以下の3つの要素で構成されます。
- 工程:ヒアリングからデザイン、コーディング、公開までの大きな作業の区切り
- 期間:各工程にどれだけの日数を割り当てるかのカレンダー上の枠
- タスク:各工程の中で発生する具体的な作業項目
この3要素を整理したものがWeb制作のスケジュール表であり、工程表やガントチャートと呼ばれることもあります。
3要素のどれかが抜けると「やるべきことは決まっているが期限がない」「期限はあるが何をするか曖昧」といった状態に陥り、遅延の原因になります。

スケジュールと聞くと難しく感じるかもしれませんが、要は『何を・いつまでに・どんな順番でやるか』を書き出すだけです。最初は完璧を目指さず、まず全体像を可視化するところから始めましょう。
スケジュール管理が制作品質を左右する3つの理由
Web制作でスケジュール管理が重要な理由は3つあります。
1つ目はタスクの抜け漏れを防げることです。工程とタスクを事前に洗い出しておけば「テスト工程を忘れていた」「素材の準備が間に合わない」といった事態を防げます。
2つ目は関係者の役割を明確にできることです。クライアント・デザイナー・コーダーそれぞれの担当範囲と期限を共有することで、認識のズレがなくなります。
3つ目は進捗の可視化です。どの工程が予定通りで、どこが遅れているかが一目でわかるため、早めにリカバリーできます。

スケジュールは「見積もり」ではなく「契約」として捉えると、無理な納期返事をしにくくなります。クライアントにも「この期間が必要です」と根拠を持って伝えられるようになります。
Web制作の企画から公開までの流れ
Web制作のスケジュールを組む前に、全体の流れを把握しておく必要があります。Web制作は一般的に以下の7つの工程で進みます。
- ヒアリング・要件定義
- サイト設計・ワイヤーフレーム作成
- デザイン制作
- コーディング・実装
- テスト・検証
- 公開(リリース)
- 運用保守
各工程の詳細は以下の記事で解説しています。スケジュールを組む際は、この流れをベースに工程を並べていきます。


Web制作の流れを理解していないとスケジュールは組めません。初めて案件を受ける方は、まずこの全体像を頭に入れてから次のセクションに進んでください。
【サイト規模別】Web制作スケジュールの期間目安
サイトの規模によって制作期間は大きく異なります。ここではサイト規模ごとの期間目安を具体的な数値で紹介します。
| サイト規模 | 制作期間目安 | 備考 |
|---|---|---|
| LP(1ページ) | 1〜2週間 | シンプル構成の場合 |
| 小規模コーポレート(5〜10P) | 1〜2ヶ月 | 中小企業の標準サイズ |
| 中規模コーポレート(10〜20P) | 2〜4ヶ月 | 採用サイト含む |
| ECサイト・大規模(30P以上) | 4〜8ヶ月 | 決済・会員機能含む |
ランディングページ(LP・1ページ):1〜2週間
テキストと画像で構成されるシンプルなLPであれば、ヒアリングからコーディング・公開まで1〜2週間で完了します。
ただし、動画埋め込み・フォーム連携・アニメーションなど動的要素が多い場合は3〜4週間かかることもあります。
LPは1ページ完結のため工程がシンプルで、初案件にも向いています。

LPは「最短で成果を出せる案件タイプ」です。まずはLP案件で制作フローを一通り体験しておくと、次の案件からスケジュールが格段に組みやすくなりますよ。
小規模コーポレートサイト(5〜10ページ):1〜2ヶ月
トップページ・会社概要・サービス紹介・お問い合わせ・ブログ一覧といった5〜10ページ構成のコーポレートサイトは、ヒアリングから納品まで1〜2ヶ月が目安です。

中小企業のWeb制作案件で最も多いボリュームゾーンです。
デザインの修正回数やクライアントからの素材提供スピードによって期間が前後するため、ヒアリング時に確認フローを取り決めておくことが重要です。
中規模コーポレート・採用サイト(10〜20ページ):2〜4ヶ月
ページ数が10〜20ページになると、要件定義の難易度が上がります。
採用サイトではインタビューページや社員紹介など、素材の準備に時間がかかるコンテンツが含まれるため、コーディング以外の工程で期間が伸びやすいのが特徴です。
サイトマップと要件定義書をしっかり作成してからデザインに入ることで、後半の手戻りを防げます。
ECサイト・大規模コーポレート(30ページ以上):4〜8ヶ月
ECサイトは商品登録・決済機能・会員管理・在庫連携などシステム要件が複雑になるため、制作期間は4〜8ヶ月を見込みます。
フルスクラッチで構築する場合はさらに長期化し、1年以上かかるケースもあります。

個人やフリーランスが受注する場合はShopify等のプラットフォームを活用して工期を短縮するのが現実的です。
フリーランス・個人で受注する場合の期間目安
フリーランスや個人で受注する場合、制作会社と比べて工程が圧縮される一方、修正対応や体調不良による停滞リスクを自分一人でカバーする必要があります。
ホームページの制作期間は会社受注と同程度ですが、見積もり段階で1.2〜1.5倍のバッファを必ず加えてください。
LP案件なら2〜3週間、小規模コーポレートなら2〜3ヶ月で見積もるのが安全です。

規模別の目安を「クライアントに見せる根拠」として持っておくと、無理な納期交渉を断りやすくなります。
Web制作スケジュールの立て方7ステップ
ここからは、実際にWeb制作のスケジュールを組む手順を7ステップで解説します。
- プロジェクトのゴールと公開希望日を確定する
- 全体を工程に分けて並べる
- 各工程で発生するタスクを洗い出す
- 各タスクの所要時間を見積もる
- タスクの順序と中間締切(マイルストーン)を決める
- ガントチャートに落とし込む
- レビュー期間と予備日(バッファ)を組み込む
このステップに沿って、スケジュールを立ててスムーズに進行しましょう。
1. プロジェクトのゴールと公開希望日を確定する
スケジュール作成の第一歩は、公開日(納品日)を確定させることです。
クライアントに「いつまでに公開したいか」をヒアリングし、その日付から逆算して全工程を組みます。
ゴールが曖昧なままスケジュールを引くと、途中で優先順位がブレて遅延の原因になります。

公開日は『希望日』ではなく『確定日』として共有するのがポイントです。最初に合意しておけば、途中で追加要望が出ても『公開日を動かすか、スコープを絞るか』の二択で交渉できます。
2. 全体を工程に分けて並べる
公開日が決まったら、Web制作の流れに沿って全体を工程に分けます。
基本は「要件定義 → サイト設計 → デザイン → コーディング → テスト → 公開」の順番です。
各工程の所要期間は前述の「サイト規模別の期間目安」を参考にしてください。
3. 各工程で発生するタスクを洗い出す
工程を決めたら、各工程の中で発生する具体的なタスクを洗い出します。
たとえば「要件定義」工程のタスク一覧は、ヒアリング実施、競合調査、サイトマップ作成、要件定義書作成、RFP(提案依頼書)作成などです。
「デザイン」工程であれば、デザインコンセプト策定、ワイヤーフレーム作成、デザインカンプ作成、クライアント確認・修正対応などが挙げられます。
タスクの粒度は「1日〜3日で完了できる単位」を目安にすると管理しやすいでしょう。

タスクの洗い出しは最初から完璧でなくてOKです。案件を重ねるうちに精度が上がっていきます。まずは思いつく限りリストアップして、漏れがないかチェックしましょう。
4. 各タスクの所要時間を見積もる
洗い出したタスクごとに、所要時間(工数)を見積もります。
見積もりの基本はページ単位・機能単位で考えることです。
たとえば以下のように、単位を決めて積み上げます。
- トップページのコーディング:3日
- 下層ページのコーディング:1ページあたり1日
- レスポンシブ対応:全体の30%増し
経験が少ないうちは見積もりが甘くなりがちなので、自分が「これくらいかかるだろう」と思った時間の1.5倍で見積もるのが安全です。
5. タスクの順序と中間締切(マイルストーン)を決める
タスクの工数が出たら、どの順番で進めるかを整理します。
Web制作では「ワイヤーフレームが承認されないとデザインに着手できない」「デザインがFIXしないとコーディングに入れない」といった依存関係があるため、タスクの前後関係を明確にしておく必要があります。
次に、工程の節目にマイルストーン(中間締切)を設定します。
「○月△日までにデザインFIX」「○月×日までにテスト完了」など、公開日から逆算して各工程の完了日を決めます。
中間締切を超えそうになった時点で対処できるため、全体の遅延を防ぐ役割を果たします。
6. ガントチャートに落とし込む
タスクの順序と期間が決まったら、ガントチャートに落とし込みます。
ガントチャートは縦軸にタスク、横軸に日付を取り、各タスクの開始日〜終了日を横棒で表した図です。
Web制作のスケジュール管理で最もよく使われる形式で、全体の進捗を一目で把握できます。
Webサイトの規模を問わず、作成ツールはGoogleスプレッドシートで十分です。

ガントチャートはGoogleスプレッドシートでも十分で、最初から有料ツールを買う必要はありません。まずはスプレッドシートで1案件を回してみて、不便を感じたらツールを検討すればOKです。
7. レビュー期間と予備日(バッファ)を組み込む
スケジュールの最後に、レビュー期間と予備日(バッファ)を必ず組み込みます。
バッファの目安は全体工程の10〜15%です。1ヶ月の案件なら3〜5日、3ヶ月の案件なら1〜2週間が目安になります。
個人受注の初案件は余裕を持って20%まで増やすのがおすすめです。
バッファはクライアントには見せず、自分の管理用として確保しておくのがポイントです。

バッファを入れずにギリギリのスケジュールを引くと、ちょっとしたトラブルで即納期遅延になります。「余裕がある=プロ意識が低い」ではなく「余裕を持てる=段取り上手」と捉えておきましょう。
Web制作スケジュール表・工程表・フロー図のテンプレート【コピペで使える例】
スケジュールの立て方がわかったら、実際にテンプレートを使って自分の案件に当てはめてみましょう。目的に応じた4つの形式を紹介します。
ガントチャート形式:フェーズ全体を可視化したい場合
ガントチャートはWeb制作スケジュール表の定番で、縦軸にタスク名・担当者・ステータスを、横軸にカレンダーを取ります。
Googleスプレッドシートで作る場合は、条件付き書式で日付セルに色を付けるだけで簡易ガントチャートが完成します。
中規模以上の案件や複数人で進める場合に最適です。
以下は小規模コーポレートサイト(5〜10ページ)を想定したガントチャートのテンプレートです。Googleスプレッドシートにそのまま貼り付けて使えます。
| WBS | タスク名 | 担当 | 期間 | 完了 | 進捗 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10〜 |
| 1 | 要件定義・設計 | ||||||||||||||
| 1.1 | ヒアリング | 自分 | 2日 | ○/1 | 0% | ||||||||||
| 1.2 | サイトマップ作成 | 自分 | 1日 | ○/3 | 0% | ||||||||||
| 1.3 | WF作成 | 自分 | 2日 | ○/3 | 0% | ||||||||||
| 1.4 | ★ WF承認 | クライアント | 1日 | ○/5 | 0% | ||||||||||
| 2 | デザイン・実装 | ||||||||||||||
| 2.1 | デザイン作成 | 自分 | 3日 | ○/7 | 0% | ||||||||||
| 2.2 | コーディング | 自分 | 5日 | ○/10 | 0% | ||||||||||
| 3 | テスト・納品 | ||||||||||||||
| 3.1 | テスト・修正 | 自分 | 3日 | ○/15 | 0% | ||||||||||
| 3.2 | 公開・納品 | 自分 | 1日 | ○/18 | 0% | ||||||||||
| バッファ(予備日) | — | 3〜5日 | ○/19 | — |
横軸の日付カレンダーで、各タスクの該当期間のセルを色で塗りつぶして期間を可視化します。フェーズごとに色を変えると一目で進捗がわかります(青=要件定義、緑=デザイン・実装、黄=テスト・納品)。
★の行はクライアント承認待ちの中間締切です。Googleスプレッドシートの条件付き書式を使えば、開始日と期間に応じて自動でセルに色が付くように設定できます。
実際のスプレッドシートでは日付列を31日分まで並べて使います。

このテンプレートをGoogleスプレッドシートにコピペして、案件名と日付を自分のものに書き換えればすぐ使えます。最初は手動でセルに色を付けるだけでOKですよ。
バーチャート形式:シンプルに進捗だけ追いたい場合
バーチャートはガントチャートよりシンプルな形式で、各工程の開始日〜終了日を横棒で表示するだけの図です。
タスクの依存関係やマイルストーンは省略し、工程ごとの期間だけを俯瞰したい場合に向いています。
LP案件や小規模案件など、タスク数が少ない場合はバーチャートで十分でしょう。
以下はLP案件(2週間)を想定した月間バーチャート工程表のテンプレートです。
| カテゴリ | 工程名 | 開始日 | 終了日 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11〜 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 月 | 火 | 水 | 〜 | ||||
| 準備 | ヒアリング・要件定義 | ○/1 | ○/2 | |||||||||||
| 設計 | ワイヤーフレーム作成 | ○/3 | ○/4 | |||||||||||
| デザイン | デザインカンプ作成 | ○/5 | ○/9 | |||||||||||
| 実装 | コーディング | ○/10 | ○/12 | |||||||||||
| 検証 | テスト・修正・公開 | ○/13 | ○/14 | |||||||||||
| 予備 | バッファ | ○/15 | ○/16 |
カテゴリ列で工程の種別を分類し、横軸の日付カレンダーに黄色のバーで各工程の期間を塗りつぶします。土日列はピンク色で休日を区別します。Googleスプレッドシートの条件付き書式で、開始日〜終了日の範囲を自動着色すると効率的です。
フロー図形式:要件定義時にクライアントに見せる場合
Web制作フロー図は、工程の流れと各工程での意思決定ポイントを図解した概念図です。
クライアントに制作の全体像を説明する際に有効で、「どのタイミングで何を確認してもらうか」を視覚的に共有できます。
要件定義の段階でフロー図を提示すると、クライアント側の協力タスク(素材提供・確認・承認)が明確になり、スケジュール遅延を防げます。
以下はクライアント共有用のフロー図テンプレートです。テキストベースで作成し、実際にはPowerPointやFigmaで図にして提出するのがおすすめです。
| 順番 | 工程名 | 制作側の作業 | クライアント側の作業 |
| 1 | ヒアリング | 目的・ターゲット・要件を整理 | 要望・素材・参考サイトを共有 |
| 2 | 要件定義・サイトマップ | サイト構成・ページ一覧を作成 | 【確認・承認】 |
| 3 | ワイヤーフレーム | 画面レイアウトを作成 | 【確認・承認】 |
| 4 | デザイン | ビジュアルデザインを作成 | 【確認・承認】+ 写真素材の提供 |
| 5 | コーディング | HTML/CSS/JSで実装 | テキスト原稿の最終確認 |
| 6 | テスト・修正 | 動作確認・ブラウザチェック | 【最終確認・修正依頼】 |
| 7 | 公開・納品 | サーバー設定・公開作業 | 公開確認・検収 |
クライアント側の作業列で【確認・承認】と記載した工程が、先方の対応待ちになるポイントです。ヒアリング時にこの表を共有し「各承認に何営業日いただけますか?」と確認しておくと、スケジュール遅延を未然に防げます。

クライアントは「自分がいつ何をすればいいか」が一番知りたいポイントです。このフロー表を最初に共有するだけで、やり取りがスムーズになりますよ。
タスク一覧(チェックリスト)形式:個人案件で抜け漏れを防ぎたい場合
タスク一覧は各工程で発生するタスクをチェックリスト形式で並べたシンプルな管理表です。
NotionやGoogleスプレッドシートで作成し、完了したタスクにチェックを入れていくだけで進捗を管理できます。
ガントチャートほどの視覚性はありませんが、個人案件で「やるべきことの漏れ」を防ぐには最も手軽な方法です。
以下はWeb制作の全工程を網羅したチェックリストテンプレートです。
| ✓ | 工程 | タスク | 期限 | ステータス |
| □ | 要件定義 | ヒアリングシート送付・回収 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 要件定義 | サイトマップ作成 → クライアント承認 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 設計 | ワイヤーフレーム作成 → クライアント承認 | ○/○ | 未着手 |
| □ | デザイン | トップページデザイン → クライアント承認 | ○/○ | 未着手 |
| □ | デザイン | 下層ページデザイン → クライアント承認 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 実装 | HTML/CSSコーディング | ○/○ | 未着手 |
| □ | 実装 | JavaScript・動的機能の実装 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 実装 | レスポンシブ対応 | ○/○ | 未着手 |
| □ | テスト | ブラウザ・デバイスチェック | ○/○ | 未着手 |
| □ | テスト | 表示崩れ・リンク切れの修正 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 納品 | テストサーバーでクライアント最終確認 | ○/○ | 未着手 |
| □ | 納品 | 本番サーバーへ公開・納品完了 | ○/○ | 未着手 |
□に完了チェック(✓)を入れながら進めます。Googleスプレッドシートならチェックボックスの挿入機能が使えるので、セルを選択して「挿入 → チェックボックス」で切り替え可能にすると便利です。

テンプレートは「最初の1案件」を回すための参考です。慣れてきたら自分の案件に合わせてカスタマイズするのがおすすめです。完璧なテンプレートを探すより、まず手を動かして1回使ってみましょう。
Web制作のスケジュール管理におすすめのツール5選
スケジュール管理に使えるツールを、個人〜小規模チーム向けに厳選して5つ紹介します。
| ツール名 | 料金 | 向いている規模 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Googleスプレッドシート | 無料 | 個人〜少人数 | 導入コストゼロ、カスタマイズ自由 |
| Notion | 無料〜 | 個人〜数名 | タスク・ドキュメント・進捗を一元管理 |
| Backlog | 有料 | チーム〜受託制作 | 国産ツール、クライアント共有向き |
| Asana | 無料〜 | 中規模〜複数案件 | タスクの依存関係を可視化 |
| Trello | 無料〜 | 個人〜2名 | カンバン形式、学習コストが低い |
Googleスプレッドシート:無料で始められる定番
Googleスプレッドシートは導入コストゼロで始められるスケジュール管理の定番ツールです。
条件付き書式を使えば簡易ガントチャートも作成可能です。
フリーランスの初案件には最もおすすめの選択肢で、URLを共有するだけでクライアントとリアルタイムで進捗を共有できます。
Notion:タスク・ドキュメント・進捗を一元化
Notionはデータベース機能が強力で、カンバンビュー・タイムラインビュー・リストビューを自由に切り替えられます。
タスク管理だけでなく、要件定義書や議事録も同じワークスペースで管理できるため、情報が分散しません。個人〜数名のチームに最適です。
Backlog:国産ツールでクライアント共有しやすい
BacklogはWeb制作会社で広く使われている国産のプロジェクト管理ツールです。
ガントチャート機能が標準搭載されており、クライアントをゲスト招待して進捗を共有できます。
日本語UIで操作が直感的なため、ITに詳しくないクライアントとの案件にも向いています。
Asana:タスクの順序を可視化したい場合
Asanaはタスクの依存関係を設定でき、前のタスクが完了しないと次が始められない順序関係を視覚的に管理できます。
中規模以上の案件や複数案件を並行して進める場合に効果を発揮します。無料プランでも基本的な機能は使えます。
Trello:カンバン形式でシンプルに管理したい場合
Trelloはカンバンボード形式でタスクを管理するツールです。
「未着手」「進行中」「完了」のレーンにカードを移動させるだけなので、学習コストが最も低いのが特徴です。
個人〜2名のチームで、シンプルにタスクの進捗だけを追いたい場合に向いています。

ツール選びに迷ったら、まずGoogleスプレッドシートで始めてみてください。無料で使えて、必要十分な機能が揃っています。ツールを使いこなすことよりも、スケジュールを引く習慣をつけることのほうが大切です。
Web制作のスケジュールを円滑に進める7つのコツ
スケジュールを組んだ後、計画通りに進めるためのコツを7つ紹介します。
- 要件定義をクライアントと書面で確定させる
- 確認・承認のターン数を契約段階で取り決める
- 素材・原稿の入稿期限を明記する
- 全体工程の10〜15%をバッファ日として確保する
- 進捗ミーティングを週1回固定で設定する
- 外注依頼(撮影・原稿・専門デザイン等)は序盤に動く
- 公開日の1週間前を「仮公開予備日」として確保する
特に初案件〜数件目のフリーランスが押さえておくべきポイントです。
要件定義をクライアントと書面で確定させる
口頭での合意だけでプロジェクトを進めると、後半で「最初はそう言ったが変えたい」「そんな話は聞いていない」といった認識のズレが発生し、巨大な手戻りにつながります。
要件定義書やRFP(提案依頼書)を作成し、クライアントと書面で合意を取りましょう。
ページ数・機能要件・納品物・確認フロー・修正回数の上限は最低限明記すべき項目です。

要件定義の書面化は、駆け出しほど徹底してほしいポイントです。「信頼関係があるから大丈夫」と口頭で進めると、トラブルが起きたときに守ってくれるものがなくなります。
確認・承認のターン数を契約段階で取り決める
デザインの修正回数に上限を設けないと、クライアントから際限なく修正依頼が来てスケジュールが崩壊します。
たとえば「デザイン確認2回・コーディング確認1回」のように、確認・承認のターン数を契約段階で取り決めておきましょう。

上限を超える修正は追加費用が発生する旨も明記しておくと安心です。
素材・原稿の入稿期限を明記する
スケジュール遅延の原因として最も多いのが、クライアントからの素材(写真・ロゴ・原稿テキスト)の提供遅れです。
スケジュール表に「素材入稿期限:○月△日」と明記し、契約書にも入稿期限を記載しておきましょう。
期限を過ぎた場合は公開日がその分後ろ倒しになる旨も事前に伝えておくと、クライアント側の意識も変わります。
全体工程の10〜15%をバッファ日として確保する
バッファ(予備日)は全体工程の10〜15%が業界標準です。たとえば2ヶ月(60日)の案件なら6〜9日をバッファとして確保します。
個人受注の初案件は不測の事態が起こりやすいため、20%まで増やすのがおすすめです。
バッファはスケジュールの最後にまとめて取るのではなく、各工程の間に少しずつ分散させると効果的です。
進捗ミーティングを週1回固定で設定する
クライアントとの進捗共有を「何かあったら連絡する」というルールにすると、いつの間にか認識がズレていたという事態になりかねません。
週1回、固定の曜日・時間に短い進捗ミーティング(15〜30分程度)を設定しましょう。テキストベースならチャットでの週次報告でも構いません。

定期的な接点があることで、問題の早期発見にもつながります。
外注依頼(撮影・原稿・専門デザイン等)は序盤に動く
カメラマンへの撮影依頼、ライターへの原稿執筆依頼、イラストレーターへのイラスト制作依頼など、外部パートナーに依頼するタスクはプロジェクト序盤に動くのが鉄則です。
外部依頼は自分でコントロールできないため、スケジュールの中で最もリスクが高い要素です。

要件定義が固まった時点で先行して手配を進めましょう。
公開日の1週間前を「仮公開予備日」として確保する
DNS切り替え・サーバー移行・SSL設定など、公開当日に発生しやすいトラブルに備えて、公開日の1週間前を「仮公開予備日」として設定しておくのがおすすめです。
この日までにすべての作業を完了させる前提でスケジュールを引き、残りの1週間は最終確認と予備期間に充てます。

7つのうち最低でも「要件定義の書面化」と「バッファ日の確保」の2つだけは絶対に外さないでほしいです。個人受注の初案件は「見積もりの1.5倍」の期間で組むくらい安全にいきましょう。
正しい順序でスケジュールを組み、Web制作案件を円滑に進めよう
Web制作のスケジュールは「全体のフローを理解する → サイト規模ごとの期間目安を持つ → 7ステップの手順で具体的に組む → 遅延防止のコツを仕込む」の4点を押さえれば、駆け出しでも実務で通用するレベルで工程表を引けます。
まずは本記事のテンプレートをコピーして、自分の案件に期間を当てはめるところから始めてみてください。
1案件でもスケジュールを引いた経験があれば、次の案件からは格段にスムーズになります。
ただし、ここまで読んでスケジュールを引き始めても、初案件では必ず迷うポイントが出てくるものです。
コードスルーではWeb制作の案件スケジュールを一緒に組み立てる無料相談をLINEで受け付けています。まずは以下からお気軽にご相談ください。



